今日は京都の大本山 建仁寺へ行ってきました。と言っても観光に行った訳ではありません。私の師匠は前建仁寺の管長で建仁寺で亡くなりました。その法要が今日あったのです。今日の建仁寺は平日にもかかわらず、多くの観光客でにぎわっていました。
この写真は建仁寺の本坊内の庭です。「○△□乃庭」というらしいです。建仁寺は俵屋宗達筆の「風神雷神図」屏風でも有名です。
京都の禅寺らしい景色です。今日の京都はとても暑かったです。
久しぶりに修業時代の先輩や友人たちと出会い、有意義な時間が過ごせました。
当寺の惣門正面の上に「丹丘勝処」(たんきゅうしょうしょ)と書かれた扁額があります。現在の伽藍を建てられた弘巌和尚(1748~1821)の筆によるものです。その扁額が6月下旬頃に経年劣化の為か、落ちて壊れていました。それですぐに修復を依頼し、今日、漸く完成しました。200年以上の前のものですので、各所に傷みが出ていました。それを昔からある材料で修復していただきましたので、とても時間がかかりました。
修復は昔からある材料でして頂きましたが、これからのことも考え、最新の材料を利用して惣門の上に揚げてあります。
「丹丘勝処」(たんきゅうしょうしょ)とは“丹(あかい)丘の勝る所”、すなわち「紅葉の勝る所」という意味です。
このところ漸く天気も安定してきました。そして夜はお月様も見られるようになりました。
そして、境内では参拝される方も日増しに多くなってきています。しかし、紅葉はまだまだだと思います。
昨夜はお月様がとても奇麗でしたのでカメラに収めてみました。手前のカエデの葉も入れてみて、当寺らしく…。